三菱ギャランフォルティスの実力

ギャランとランサーを統合し、新しいセダンとして誕生したのが三菱ギャランフォルティスです。ロングノーズでショートデッキ、大径タイヤというスポーツタイプにはふさわしいスペックになっており、これからの三菱を支えていく車となっています。中古車でははやくも値段が下がり始めており、100万円以下でも十分なものを見つけることができるでしょう。気になるこの車のスペックですが、エンジンは同社のアウトランダーやデリカD:5に搭載されている2.4Lエンジンが改造された新エンジンを採用し、アクセル等に対するレスポンスを重視したセッティングになっています。このギャランフォルティスは3つのグレードに分かれており、基本仕様のエクシード、スポーティな走りに振ったスポーツ、さらにスポーティなラリーアートになっています。
この基本仕様で一番人気になっているのがエクシードですが、アルミホイールやハーフレザーシートを備えたグレードもあり中古車ならそれらを選ぶこともできます。スポーツは標準で18インチアルミホイール、そして専用にチューンされたサスペンションが備わっていますので、少し固い足回りになっていますがスピードが出ているとしっくりくるでしょう。ラリーアートは、2008年7月に追加されたその上を行くチューニングがされています。新車時価格は298.2万円になっていましたが、中古車でも値段が下がってきており、ランサーエボリューションなどと比べても手頃な値段になっていますので、スペック的には勝るとも劣らないも設備になっています。
ツインクラッチの2ペダルMTであるSST、ACD(アクティブ・センター・デファレンシャル)、4WDなども採用されており、この点に関しても高スペックになっています。ランサーエボリューションとの違いはターボエンジンがツインスクロールからシングルスクロールであったり、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)が備わらないという点などでしょう。しかしサーキットなどで走るのあればともかく、通常の道を走るのであればギャランフォルティスでも十分だといえるでしょう。中古車でも200万円ほどはしますが、240psと35.0kgmの2Lターボエンジンなどを手軽に味わえるという点では決して高くない金額だといえるでしょう。三菱ギャランフォルティスは三菱の走りを味わえるスポーツタイプとして貴重なラインナップであるといえます。